ASM(自動ストレージ管理:Auto Strage Management)


Oracle 11g


○ディスク分散によるロードバランシング
○複数のディスク間でのミラーリング
○論理ボリュームではなく、ファイルに基づいたストライプ化(エクステント単位)
○オンラインでのディスク再構成及び動的リバランス(リバランス速度を調整可能)
RAC対応
○既存ファイルをASMに移行可能
○ファイル毎の冗長性

 ・データファイル
 ・ログファイル
 ・制御ファイル
 ・アーカイブログ
 ・RMANバックアップセット


×以下は管理できない

 ・バイナリファイル
 ・アラートログファイル
 ・トレースファイル
 ・パスワードファイル


★ASMのプロセス

 ・RBAL リバランス
 ・ARBn データエクステントの移動
 ・GMON メタデータ管理、ディスクグループ監視


★ASMインスタンスの初期化パラメータ

 INSTANCE_TYPE = ASM
 DB_UNIQUE_NAME = +ASM
 ASM_POWER_LIMIT = 0〜11 11が最速 0だと停止する
 など


★STARTUP句

 RESTRICT
  DBインスタンスから接続できなくなる。
 OPEN
  ASMインスタンスではMOUNT扱い。
 NOMOUNT
  ディスクグループがマウントされず、ASMインスタンスが起動する。


★ASMインスタンスの停止

 ・SHUTDOWN NORMAL、IMMEDIATE、TRANSACTIONAL

   すべてのSQLの実行が終了してからシャットダウンされる。
   ASMインスタンスに接続しているDBインスタンスがあると、
   エラーが出てシャットダウンできない。

 ・SHUTDOWN ABORT

   即時停止する。
   正しくディスマウントされない。
   接続中のDBインスタンスは強制終了。


★ディスクグループのミラー化

 ・通常の冗長性
  双方向ミラー化
 ・高い冗長性
  3重のミラー化
 ・外部冗長性
  ミラー化は提供されない。ハードウェアミラー化に依存。


★ディスクの追加は、リバランスが一回で行われるよう、
 複数ディスクの追加/削除を1度に行うことを推奨。
★長時間操作の進捗を確認するには、V$ASM_OPERATIONを使用
★ディスクをオフラインにすると、エクステントを監視し、オンラインに戻したときに変更されたエクステントのみをリバランスする。(高速ミラー再同期化)
★修復時間が経過したらオフラインディスクは削除される。
★手動オフラインのASM互換性は11.1


★ASMファイル名の形式は以下

 英数字名
 完全修飾名
 別名
 テンプレートを含む別名
 不完全名
 テンプレートを含む不完全名


★ASMスケーラビリティの制限

ディスクグループ数 64
ASMディスク数 10000
ASMディスクあたりの容量 4PB
ストレージ容量 40EB
ディスクグループあたりのファイル数 1000000
最大ファイルサイズ 通常冗長性:42PB
  高い冗長性:15PB
  外部冗長性:150PB


★SYSASMロール

 ASM管理タスクに特化したロール
 SYSDBAロールではなく、SYSASMを利用すべき。
  ⇒DB管理とASM管理が切り離されるため。
  ※R1ではdbaグループ。
  ※将来のリリースで、SYSDBAの権限は制限される予定。
 SYSDBAだとアラートログが出る。
 ○ASMインスタンスから、
  CREATE USER、GRANT USERでSYSASMユーザを作成可能。


★ASMファイルサイズに応じてエクステントサイズが大きくなる。